モニタリングと支援で
品質リスクマネジメント体制を強化する
DOWAホールディングス株式会社様

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モニタリングと支援で
品質リスクマネジメント体制を強化する

~コンプライアンスマインドを醸成し風通しよい文化づくりを目指す~

 DOWAホールディングス株式会社は、事業会社5社、事業サポート会社2社など約110社で構成されるDOWAグループの持ち株会社です。「資源循環」と「優れた素材・技術の提供」を本業とされ、豊かな社会の創造と資源循環型社会の構築に貢献することを目指されています。そんな同社では、2021年4月より品質保証部を設置し、グループ全体での品質リスクマネジメント体制のさらなる強化を図られています。
 今回は、品質保証部を立ち上げられた経緯、また具体的な取り組み内容やこれまでの成果など、DOWAホールディングス品質保証部の皆様にお話をうかがいました。


■会社概要:DOWAホールディングス株式会社(DOWA HOLDINGS CO., LTD.)
 本社:〒101-0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX 22F
 創業:1884年9月18日
 設立:1937年3月11日
 従業員数:約7,500名(連結、2023年3月末)
 主な事業内容:環境・リサイクル事業、製錬事業、電子材料事業、金属加工事業および熱処理事業

インタビュー:DOWAホールディングス株式会社
 ・品質保証部長 兼 DOWAテクノロジー 品質保証部 紺野 慎一 氏
 ・品質保証部 課長 三好 宏昌 氏

 

インタビュアー:株式会社日本能率協会コンサルティング
 ・特別顧問 品質経営研究所 所長 宗 裕二
 ・チーフ・コンサルタント 平林 晃一

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■ DOWAホールディングス品質保証部長 兼
  DOWAテクノロジー 品質保証部 紺野 慎一 氏 プロフィール

理学部修士卒業。1992年入社。
23年間粉体の開発業務中心に従事。2016年度よりDOWAテクノロジー 品質保証部に所属。
サポート会社として分析関連業務に従事。2023年度よりDOWAホールディングス品質保証部に所属。DOWAグループ全体の品質保証活動として、仕組み作り、人材育成等の観点で指針、具体的実施事項の策定、グループ各社の品質保証活動のモニタリング、支援を実施。
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■ DOWAホールディングス品質保証部 課長 三好 宏昌 氏 プロフィール

工学部修士卒業。1997年入社。
入社より金属粉末の開発、製造、販売業務に従事。2021年度DOWAホールディングス 
品質保証部に異動。品質保証部専任であり、主に施策の実務を担当
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宗 裕二 プロフィール :JMAC 特別顧問 品質経営研究所所長

モノづくり企業の支援を中心に、現場力の重要性を強く意識し、専門領域である「品質」を視座の中心に据え活動している。「最大の価値と、最小にリスクを、最短の時間で創出できる変換機能を構築すること」を目指しており、そのためには「一人一人が顧客価値の向上を予見した行動がとれる品質文化を醸成すること」を重要課題と考え、コンサルティング活動を行っている。
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平林 晃一 プロフィール :JMAC チーフ・コンサルタント

製造業を中心にコンサルティング支援を行っている。
QMSの再構築、品質保証システム監査、品質管理研修・改善実践研修を主な支援領域としている。研修においては研修内容が実践に繋がることを目指して実践的な演習を考案して提供している。近年は品質保証・品質管理におけるDXツールの活用及び食品工場の品質強化にも注力している。

●DOWAホールディングス品質保証部の業務内容と
グループ企業の研修を実施されている背景をお聞かせください

JMAC特別顧問 品質経営研究所 所長 宗 裕二(以下JMAC 宗):
 まず初めに、貴社品質保証部の業務内容について教えていただけますでしょうか。

DOWAホールディングス品質保証部 課長 三好 宏昌 氏(以下 DOWA 三好):
 DOWAグループの事業会社は従来より品質保証部門を保有してます。そのため、DOWAホールディングス品質保証部はDOWAグループ全体の品質保証活動の方向性や、具体的な活動内容を策定し、各事業会社の品質保証責任者のコンセンサスを得て、実際にちゃんと活動できているかモニタリングをしつつ、必要に応じて支援するといった役割が主な業務内容です。

JMAC 宗:
 今回グループ全体を通して、DOWAホールディングスで研修を企画・実施されていますが、各事業会社にも品質保証部をお持ちということで、おそらく各社でも教育を実施されているかと存じます。今回品質保証部でグループ全体の研修を実施するに至った背景についてお聞かせいただけますでしょうか。
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DOWAホールディングス品質保証部長 兼 
DOWAテクノロジー 品質保証部 紺野 慎一 氏(以下 DOWA 紺野):

 DOWAホールディングスの品質保証部は2021年に発足しました。大きな進め方として「ガバナンスマネジメント」と「コンプライアンスマインド」の2方向で進めているのですが、「コンプライアンスマインド」のところでも「教育」が重要になってくるわけです。

DOWA 三好:
 我々は、発足してまだ間もないですし、各社がどういう品質の教育をしているかというのがよくわからない面もありました。そこでDOWAホールディングスとして、これだけは絶対にやっておかなければならないという内容をJMACさんにお願いして、グループ全体として統一感を出す形で進めているといった状況です。

JMAC 宗:
 全体の統一感は大切ですね。2021年に発足されたということで、今2024年ですから約3年が経ったところでしょうか。それまでは品質保証全体をDOWAホールディングスさんで司るということはなかったということでしょうか?

DOWA 紺野:
 はい。昔はTQM活動を通して同じような活動をやっていた時期があったようですが、その活動がどこかで途切れてしまったと聞いています。

DOWA 三好:
 そもそも品質保証に関しては、工程で作り込むといった思想だったのもあるかもしれません。そのため、品質保証は事業子会社でやってください、という運営になっていったのではないかと思います。

JMAC 宗:
 確かに、TQMでは工程・現場で作り込むと言われていたと思います。それがやはり本社でも必要と思われたのには何か背景がおありでしょうか?

DOWA 紺野:
 数年前に、品質不正に関する問題が社会問題になった時期がありました。当社は問題ないのかと精査した時に、同業他社では本社に品質保証部があるんですけれども、当社は活動が途切れたままになっていたと。そこで全体の指針といいますか、進め方等の音頭を取る部署があった方がよいだろうということで、また復活したという経緯です。

DOWA 三好:
 ガバナンスの強化も含めてやはり必要だということで、管掌役員である当社取締役の飛田の元、2021年からホールディングスに品質保証部が再設定されました。

JMAC 宗:
 確かに、2015年ぐらいからでしょうか、世の中で品質コンプライアンスと言われるような問題がいろんなところで発生してきましたね。それで会社として、もう一度しっかりと見直そうというか、やはりDOWAホールディングスさんとして全体を統一してしっかりとやるべきと、品質保証部を立ち上げられたと。その一環で、先ほどお話いただいた、「ガバナンスマネジメント」と「コンプライアンスマインド」という2方向で教育をしていこうということになったわけですね。

●研修の成果として、手応えや感想はいかがでしょうか

JMAC 宗:
 品質保証部が発足されて約3年が経ちましたが、これまでを振り返ってどのような手応え、成果を感じてらっしゃいますか。マインドについては成果がでるのに多少時間がかかると思いますが、確実な成果というより、ちょっとした手応えや感想のレベルで構いません。実感としてどのようにお感じでしょうか。
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DOWA 三好:
 集合研修ですので、各事業会社や事業子会社の品質保証に携わっている人に受けていただいているのですが、例えば事業子会社でも会社の文化が結構違うんだなという驚きがありました。そういうことは実際に集まってみないと知る機会がありませんよね。あとはISOの活用等でしょうか。例えばISO認証をしていないところも、認証を取ろうとか、それに準じた活動をしていこう等、そういった前向きなところも見られるようになってきています。

JMAC 宗:
 研修を通して、グループ会社間であっても文化の違いに気づかされていると。その辺を具体的にもう少しお聞かせいただけますか。

DOWA 三好:
 DOWAグループにもいろいろな会社がありますが、他のところがどういう仕事をしているか、どういう製品を作ったり、扱っているかということを全然知らなかったりするわけです。それが今回の集合研修を通して、いろんな会社の課題等をお互い共有したり、そこから新しい視点を得たり、そういうところがすごく勉強になっていると感じます。当然、講義や演習内容、テキストの内容も大切ですが、それ以外にも人との繋がりや、会社間の繋がりも大切です。今回良かったのが、事業の所属長クラスの方から順番に研修を受けていただいているのですが、その上の役職者にも同じ内容を受けてもらっているので、共通のテキストを通して内容を共有しやすいところもありますね。

JMAC 宗:
 なるほど。会社間、役職の上下間においても、それぞれ共有の時間といいますか、そのような研修の場を設けることで、お互いがいろんなことに気づきを得たり、情報共有できたわけですね。

DOWA 紺野:
 おそらく、知り合いになれば、職場に戻ってから何か困ったことがあった時に直接相談するというような人間関係の繋がりも出きてくるんじゃないでしょうか。研修を通して、それまで知らなかった人同士であっても、同じグループワークを通していろんな話ができて、話が弾んで関係が築かれていく。そういう効果もあると思います。

JMACチーフ・コンサルタント 平林 晃一(以下JMAC 平林):
 確かに私が担当していたISO9001の活用研修でもグループワークの様子を見ると、初めてお顔を合わされた方が多かったように思いますし、良いコミュニケーションの機会になっていたように思います。

DOWA 紺野:
 はい。研修でつながりができると自分達が困ったときにちょっと気軽に相談したりアドバイスをもらったり、そういうこともできると思うんです。

JMAC 宗:
 それも研修の成果の一つですね。

●アフターコロナで再認識される集合研修の効果


jmac_sou2.jpgJMAC 宗:
 あと、我々も見ていて思うのですが、集合研修のメリットといいますか、お互いの顔を見て話すというのは実はすごく大切だというのを改めて感じさせられます。特にここ数年コロナ禍でオンライン研修が多かったですからね。

DOWA 紺野:
 私自身もそうでした。品質管理の集合研修をオンラインで受けたんですが、最後の感想で、こういう研修はFace to Faceがよかったと書きましたね。

JMAC 宗:
 いや、本当にそう思いますね。なんでしょうか、Face to Faceだとその人の人となりがわかりますし、以後の連絡のしやすさにも影響すると思うんです。お互いが同じ場所で意見を出し合いながら、切磋琢磨するような研修がやはりすごく効果的ですね。

DOWA 紺野:
 オンライン研修だとどうしても、一方通行の話になってしまうので、同時に話すこともできないですし、少し構えてしまってなかなか意見も言えないんですよね。これは自分が受けて感じたことです。

JMAC 宗:
 やはり違いますよね。休み時間一つとってもそうです。研修って知識を得て技量をあげることがどうしても中心にはなりますが、それだけではなくて、お互いの課題について話し合いながら、何か良い気づきを得るなど場作りも大切です。皆さんを見ていると、お互いに話をされているときは生き生きとされているんですよね。

●距離的・時間的な制約の中で研修を行う工夫とは


DOWA 三好:
 研修内容を定着させようとすると、反復が大切だと実感しています。私もそうですが、1年も経つとだんだん忘れてしまうんです。それをどうやって定着させるかというのが今後の課題です。と言っても研修を2回するとなると時間的にも距離的にも制約がありますし、その辺、他社さんでは何か定着させるための工夫をされているんでしょうか。


JMAC 宗:

 そうですね。工夫と言いますか、やはりその会社の文化みたいなものがおありになるんで、その文化についてお互いに議論する場所はいつも提供し続けるみたいなことはありますね。また、距離的な制約については、全国各地に事業所があるような会社では、思い切って合宿にしてしまうところもあります。


DOWA 三好:

 なるほど、合宿ですか。


JMAC 宗:

 それも一つの方法ですね。その中で夜、都市部だと皆さんバラバラに宿泊していますから、どこかに食事にいこうとか、そういうのも良い機会ですし、地方の合宿の場合は寝る前にホールにみんな集まって車座で...みたいな、そういった場も合宿ならではの効果ではないでしょうか。


DOWA 三好:

 いろいろ参考にさせていただきながら、様々なスタイルを検討したいと思います。

●「支援」という姿勢に徹しておられる意図はなんでしょうか


jmac_hirabayashi2.jpg JMAC 平林: 
 例えばある会社で品質保証部が主催で教育を行われる場合は、トップダウンの強いメッセージが発信されている印象があります。一方で貴社での研修スタイルは敢えてトップダウンで強く言われないということが特徴だと感じるのですが、どういう考えでそのようにされているのかをお聞きしたいと思っていました。


DOWA 三好:

 取締役の飛田がよく言うのは、強制的にトップダウンでの研修はやりたくないと。DOWAホールディングスのトップからの指示となると、否応なく聞かないといけないみたいな雰囲気になるため、そういう風にはやりたくないと言うんですね。他の施策の活動も含めて、強制力を発揮させないような形で取り込むというのが方針としてあります。


DOWA 紺野:

 事業子会社等の品質保証部門の人のためになることをやってあげたいと言うのでしょうか、そうしなければ多分、興味を持ってもらえません。私も三好も以前事業会社に所属していましたので、上から強く言われると、反発じゃないですけど、そういう思いも理解できます。立場が変わって逆の思いをさせたくないというのはありますね。


JMAC 宗:

 それがまさにモニタリングと支援ということですね。


JMAC 平林:

 だからでしょうか、皆さんに受け入れられているように思います。拒否反応みたいなものを受講者の皆さんから一切感じませんでした。やらされていると感じないように進められているところがとても面白いですね。


JMAC 宗:

 今は働き方改革が叫ばれる時代です。どちらかといえば研修という側面から言うと、企画する側よりも受ける側の都合ですとか、受ける側の好みみたいなものも考慮しないといけない雰囲気と言うのでしょうか、そういうことも重要ですね。


DOWA 紺野:

 そうですね。なるべく気持ちよく受けていただきたいとは考えています。


JMAC 宗:

 なるほど。そういった意味ではDOWAホールディングスとして事業子会社を含め、全体を良い方向に、良い文化へと突き詰めていくような考え方に立ってらっしゃるんですね。そしてモニタリングと支援で、しっかり個性を認めながら、組織文化をいい方向へと導こうとされている。最終的には先ほど話されていたガバナンスとかコンプライアンスというキーワードで、文化を醸成しようとされてらっしゃるんですね。何か新しい持ち株会社制の在り方じゃないですけど、興味深い姿勢だと感じました。

●研修を通してグループ企業の変化は見えてきましたか?


JMAC 宗: 
 現時点で、各事業会社、事業子会社ごとに何かこんな変化が見えてきた、というところは何かありますでしょうか?


DOWA 三好:

 まだ研修を始めてから日が浅いので、想像の域を出ませんが、研修を通したアンケートで内部監査が大事だとか、現状の取り組みが形骸化しているのではないかという意見が見受けられるようになってきました。そこで今回JMACさんに模範監査もお願いしました。プロの視点でこういうところを見るんだとか、課題発見についてやっていただこうと思っています。
 ただ私どもの問題でもあるんですが、ぜひやってほしいと手を挙げるところがあまりないんです。そこが課題でしょうか。やはり監査は怖いですし、いろいろ問題点を指摘されるのが嫌というのもあるのかもしれませんね。


JMAC 宗:

 どうしても監査となると、なるべく何か言われないで済んだ方がいいと思うのは仕方ないことです。お互いに発見しようという風にはなかなかなりませんから。これまでも内容的にもお伺いする限り、かなりハイレベルな内部監査をされていたようにお見受けします。その中でもJMACの内部監査は、手前みそではありますが、どちらかというと課題をお互いに発見して、問題課題を発見し、よりよい方向に持っていくための監査という位置づけなので、実際にやっていただいたところは、それに気づいていただける内容なんです。


DOWA 紺野:

 はい。模範監査自体の考え方というのは身に着けておいた方がいいですし、新たな研修を通して取り組もうとしているところです。


DOWA 三好:

 集合研修という形で、その模範監査の考え方を広げていきたいですね。そうすればグループ全体の内部監査の質が上がるんじゃないかと期待しているところです。


JMAC 宗:

 そうなんですね。ぜひとも活用いただき、良い成果に繋がればと思います。

●DOWAホールディングス・品質保証部の今後の取り組みについてお聞かせください


JMAC 宗: 
 まだ教育が始まって3年弱、これから成果を本物にしていかれようという段階だとは思うんですが、今後の取り組みについてはどのようにお考えでしょうか。


DOWA 紺野:

 先ほどお話ししましたとおり、「ガバナンスマネジメント」と「コンプライアンスマインド」の2方向でやっていくという点は変わりません。その他に新たな取り組みとして、内部監査の集合研修を実施して、全体のレベルアップを図ろうと考えています。


DOWA 三好:

 研修の対象範囲についても、今までは品質保証部門対象でしたが、ある程度一通り終わりましたら、製造部門や営業部門等の主要な方に受けていただくような形へと広げていこうと考えています。


JMAC 宗:

 そうなんですね。今は品質保証部門の方が対象ですが、その先は製造部門、営業部門等へと広げていこうと。その目的はなんでしょうか?


DOWA 三好:

 組織の中で品質保証部門だけがしっかりしていても、結局大切なのは会社全体のマインドです。こういった教育はグループ全体にいき渡らせなければコンプライアンスマインドは醸成できないと思うからです。


JMAC 宗:

 確かに会社全体のマインドづくりは大切なことですね。


DOWA 紺野:

 会社全体に浸透していけば、組織の風通しもよりよくなっていくと思うんです。例えば何か問題があった時に、上に言っても無駄なんじゃないかと思われてはダメなわけで、上に相談できる仕組み、仕組みというか文化というんでしょうか。そういう風土づくりに繋げていきたいと考えています。


JMAC 宗:

 なるほど。コンプライアンスマインドを醸成していきたいと。言葉がぴったり合うかどうかわかりませんけども要は「品質文化」ですよね。その文化を、DOWAホールディングスが陣頭指揮をとって、各事業会社の文化が良い方向へと向い、同じように共有できたり、いっそう風通し良くしようと取り組まれてらっしゃる段階ということなんですね。

●今後JMACへ期待することやご要望があればお聞かせください


JMAC 宗: 
 では次に、私どもJMACへの期待やご要望があればお聞かせいただけますか。


DOWA 紺野:

 我々もまだまだ経験が十分ではありません。同業他社さんの活動内容ももちろん調べたりしていますが、項目として大体同じようなことをやってきたと言っても、中身がどれだけ充実しているかわからない面も多いです。その辺をプロフェッショナルな立場から、私どものやっていることの足りない部分であったり、気付いた点は忌憚なく言っていただけたらと思います。


DOWA 三好:

 紺野と少し重複しますが、先進的な活動をされているところが一体どんなことに取り組まれているのかということは、我々も情報が不足しています。JMACさんはいろいろと知見をお持ちですから、今の世の中だとこういうことが大事だとか、これをやった方がいいとか、ご提案をいただきつつ、よりよい活動になるように支援をいただきたいと思います。


JMAC 宗:

 ありがとうございます。我々も守秘義務の関係もありますので、一般化・抽象化しながら、今後の方向性であったり、こういうことはやるべきだといったことをお伝えして、これからも力強くサポートさせていただきたいと思います。

●最後に貴社のアピールポイントについてお聞かせください


JMAC 宗: 
 当コーナーは様々な企業の方や、就職活動の学生さんなど多くの方にご覧いただいています。最後に貴社のアピールポイントについてお聞かせいただけますか。


DOWA 紺野:

 当社は元々製錬の技術から始まり、いわゆる金属の生産からそれらを使った付加価値が高い製品を作り、その後リサイクルをするという、いわゆる資源循環型の企業です。5つの事業会社から構成されていますが、どこの事業会社に所属になっても、循環型社会の形成に役立つ仕事ができると思います。


DOWA 三好:

 特定の事業会社や部署にずっと固定ではなく、いろんな部門で様々な事業に携わっていくことも可能です。自分が興味を持つ分野だったり、やりたいと思ったことはどんどんチャレンジできる会社だと思います。


JMAC 宗:

 貴社は社会貢献型の企業サイクルが素晴らしいですね。これからも、国内外の様々な社会課題の解決と持続可能な社会の実現にむけて、ますます貢献されることを期待しております。本日はお時間をいただきありがとうございました。

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